吾妻鏡第十五巻 建久六年(1195)四月小五日庚申
畠山次郎重忠は、明恵上人に会うために、栂ノ尾へ向かいました。
そしたら畠山重忠が近づいてくると土ぼこりが煙のように立ち上がっているので、明恵上人の弟子達は、京都の町中で火事になっているのかと疑っていると、明恵上人が云うのには、「そうじゃないよ。それなりの名のある豪傑が、今こちらへ向って来ているのだろうと、その気力が感じられる。」と云いました。
しばらくして畠山重忠が来て名乗りを上げました。弟子僧は、今さらながら改めて上人の言葉を尊敬しましたとさ。浄土教について語り合い、往生への本当の道を教わって帰ったそうです。
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